2016年8月8日月曜日

CLUB STYLE 2009 FXDB #1

息子が体調不良でお店おやすみしましたが
今週から通常通り!といっても、すぐにお盆休みです。

いままであまりお盆休みを取らなかったのですが今年は休ませていただこうと思います。
お盆休みの詳細はまた改めて・・・。

さて以前blogで何カットか画像をアップした所謂クラブスタイルのダイナ。

クラブスタイル、クラブバイク、スピードクルーザー、フリスコスタイル
いろいろな呼び名がありますね。

1999年の純正オプションのホタテカウル、FXDXTの登場からスタンダードになってきた
ハイライザー+カウルのスタイル。
日本で「フリスコスタイル」として一世を風靡しました。

クラブバイクというものは60年代からあったスタイルではありますが、
その辺の歴史については長くなりますので割愛します。

昨今ではフリスコスタイルではなくクラブスタイルなどと呼ばれ、そのスタイルが再燃。
その火付け役とも言える米国バイカードラマsons of anarchy。

オーナーさんはsons of anarchyにガツン!とやられて
車種選び、カスタム状態に拘り、これだ!という車両を手に入れて持ち込まれました。

最初の状態はこんな感じ。
関西某店オリジナルパーツでまとめられた2009FXDB

カウルが特徴的です。

ご存知の方はピンとくるかもしれませんが
「ブラックレインカウル」なんて呼ばれてたカウルに似ています。

松田優作の遺作である「ブラックレイン」でマイケルダグラスがXLCRを駆るという映画で有名で
この映画でXLCRを好きになったという話を聞いたことがありますが、それは間違い。
マイケルダグラスが跨るのはエボスポーツスターをXLCR風にカスタムした車輌です。

そんなブラックレインに登場するXLCR風にカスタムしたエボスポーツスター(ややこしい)が
装着しているフロントカウルがこんな感じだったんですね。
それで「ブラックレインカウル」って呼ばれてました。

TRACY FAIRING(トレーシーフェアリング)というカウルやフェアリングのメーカーのもので
確かエボスポ用のXLCR外装キットのようなものもあったはずです。

そのブラックレインカウル風のカウルの存在は知っていましたが
こういう形で拝見するとは思いませんでした。
かなりしっかりとした作りで、ホタテカウルに負けず劣らずのインパクト。
なかなか好みです。

養生しちゃいましたが、フロントカウル、ハンドル、シート、フェンダーとカスタムされた状態。

ハンドルは7/8バーを変換キットで取り付け。手が込んでます。
クラブスタイルならビヨーンと伸ばしたいところ。

10年ほど前に始まったフリスコブーム?ではFXR、エボスポ、FXD、FXSTなどに
ハイライザーにドラッグバーもしくはスーパーバーのセットアップ。
車体のボリュームから8インチの高さのライザーが主流で
10インチの高さだとかなり高くてバランスが・・・なんて思っていましたが
現代の太いタイヤ、ボリュームのあるエンジンや車格で
フロントカウルがある場合は12インチぐらいが主流のようです。

オーナーさんがまたがったイメージはこんな感じ。
カウルからハンドルが飛び出る感じだとやはり12インチですね。

ハーレーは1インチハンドルが基本ですが、ボリュームを持たせるために
グリップ部分以外が太く作られているファットバーを取り寄せましたが、なんとキズあり。

再度取り寄せる時間もないのでオーナーさんに了承を得て再塗装にて対応。

ハンドルを仮付けしてこのような感じ。


走行距離の少ない綺麗な車輌なので養生に気を使います。

クラッチケーブルは取り回しに無理が無いように、長いものに交換。

安物ケーブルインジェクターですが活躍します。
ケーブルの潤滑は重要です。



クラッチケーブルの交換と共に、クラッチカバーGSKTとトランスミッションオイルも交換。

撮影用に左手で持ってますが、カバーボルトはトルク管理して取り付け。

タンクを持ち上げてスロットルケーブルの取り回し変更ととワイヤーハーネスを引っ張り出し。
無理のないように取り回します。

ブレーキホース交換に伴って、ブレーキフルードも入れ替えます。
この年式はDOT4。一人での作業なのでブレーキフルードが飛ばないように養生します。

今回配線は外通し。
作業性と今後のメンテナンス性を考えても外通しが好みです。
各ケーブルや各ホース類に無理がないことを確認して決めていきます。

というわけで取り付け完成しました。
始動前に左右スイッチボックスの動作確認や押して取り回しのチェック。

完成はこちら。







完成した姿を眺めるとかなり好みのスタイルでニヤけてしまいます。

当店での作業はハンドル交換のみなのにこの完成度です(笑)

吸排気を含め、前後サスペンションのセッティングも煮詰めると本格的。
試乗しましたがTC96はノーマルでも速いですね。
しかしリアサスペンションがアメリカン人仕様のヘビーデューティー仕様。
その辺もオーナーさんの好みと予算に合わせてサポートします。

いやー、うらやましいっ!

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